適応
部分てんかんおよび全般てんかんの以下の発作型
1部分発作:単純部分発作〔焦点発作(ジャクソン型を含む),自律神経発作,精神運動発作〕,複雑部分発作(精神運動発作,焦点発作),二次性全般化強直間代痙攣〔強直間代発作(大発作)〕
2全般発作:強直間代発作〔強直間代発作(全般痙攣発作,大発作)〕,強直発作(全般痙攣発作),非定型欠神発作(異型小発作)
3混合発作(混合発作)
用法
最初1日100~200mg 分1~3 以後1~2週毎に増量し,通常1日量200~400mgまで漸増 最大投与量:1日量600mgまで 小児最初1日2~4mg/kg 分1~3 以後1~2週毎に増量し,通常1日量4~8mg/kgまで漸増 最大投与量:1日量12mg/kgまで
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①連用中の急激な減量又は中止により,てんかん重積状態→徐々に減量等慎重に(特に高齢者,虚弱者は注意)
②連用中は定期的に肝・腎機能検査,血液検査
➌眠気,注意力・集中力・反射運動能力等低下→運転不可
④用量調整のため血中濃度測定を実施
➎発汗減少.夏季に体温上昇→投与中は,体温上昇に留意し,高温環境下を避け,減量又は中止等処置
⑥投与中又は中止後に自殺企図→注意深く観察
〈その他〉
①原因不明の突然死の報告
②血清免疫グロブリン(IgA,IgG等)の異常があらわれることがある
③(外国)抗てんかん薬服用で自殺念慮・自殺企図のリスクが高い報告
④パーキンソン病患者での自殺・自殺関連行動は0.24%
患者背景
〈合併・既往〉虚弱者(連用中の急激な減量ないし投与の中止→てんかん重積状態) 〈肝〉重篤な肝機能障害又はその既往歴(血中濃度上昇)
〈妊婦〉妊D有益のみ〔奇形児(心室中隔欠損,心房中隔欠損等)出産,出生児に呼吸障害の報告,動物で流産,催奇形作用〕 〈授乳婦〉非推奨(ヒト母乳中への移行が報告) 〈小児〉1歳未満の乳児の臨床試験は未実施.発汗減少の