適応
1脳梗塞急性期に伴う神経症候,日常生活動作障害,機能障害の改善
2筋萎縮性側索硬化症(ALS)における機能障害の進行抑制(後発医薬品は効能効果に違いあり)
注意2
1)臨床試験に組み入れられた患者のALS重症度分類,呼吸機能等の背景,試験ごとの結果を熟知し有効性・安全性を理解し適応患者選択
2)ALS重症度4度以上,努力性肺活量が理論正常値70%未満における投与経験は少なく有効性・安全性は未確立.リスクとベネフィットを考慮し慎重に判断
用法
11回30mg 30分かけて1日朝夕2回点滴静注 ►注適当量の生食液等で用時希釈 ►発症後24時間以内に投与開始,投与期間は14日以内 ►症状に応じ,短期間で投与終了も考慮 21回60mg 60分かけて1日1回点滴静注 ►注適当量の生食液等で用時希釈 ►1クール(投与期と休薬期を組み合わせた28日間)を繰り返す.第1クール:投与期(14日間連日投与)後,14日間休薬.第2クール以降:投与期(14日間中10日間投与)後,14日間休薬
禁忌
1)過敏症
2)重篤な腎機能障害(ALSに使用の場合,注意参照)
注意
〈基本〉
①本剤に関する十分な知識及び適応疾患の治療経験を持つ医師との連携下で投与
➋患者等に副作用等の十分な説明
③急性腎不全又は腎機能障害の増悪,重篤な肝障害,播種性血管内凝固症候群(DIC)が現れ,致命的な経過のおそれ.腎機能障害,肝機能障害,血液障害等を同時に発現する可能性
a)検査値の急激な悪化は投与初期に多い.投与前又は投与開始後速やかに腎機能検査,肝機能検査及び血液検査.投与中も頻回に腎機能検査,肝機能検査,血液検査,投与後は継続した観察,腎機能低下所見や乏尿等が認められた場合は,直ちに中止,処置.投与後も観察
b)ALSでは病勢進展に伴う筋萎縮により血清Cr値低下を認める可能性,一時点での血清Cr値を基準値と比較するのではなく,推移を確認し悪化