適応
以下の疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難等諸症状の寛解:気管支喘息,慢性気管支炎,肺気腫
用法
1回1~2噴射(20~40μg) 1日3~4回 吸入(増減)
禁忌
1)過敏症(本剤,アトロピン系薬剤)
2)閉塞隅角緑内障(眼圧上昇)
3)前立腺肥大症(排尿障害)
注意
〈適用上〉
➊薬剤交付時
a)吸入前:患者には添付の使用説明書を渡し,使用方法を十分指導.なお,1容器(10mL)で200回噴射可能
b)吸入時
1.吸入投与にのみ使用
2.散瞳作用があるので,眼に向けて噴射しない
3.本容器を初めて使用する場合は2回,3日間以上使用しなかった場合は1回,容器の底を上にして予備噴射を行ってから吸入
c)吸入後:吸入終了後はできるだけうがいをする
d)保管時:アダプターはときどき流水または温湯で洗浄し,十分に乾燥し清潔に保管
〈取扱上〉
➊温度が50℃以上のところに置かない
➋容器を火の中に入れない
➌容器はガスを出しきった状態で廃棄
➍容器は地方自治体により定められた方法にて廃棄
〈その他〉外国でネブライザーによるイプラトロピウムとサルブタモールの併用で,吸入液が眼に入った場合に急性閉塞隅角緑内障発現の報告.眼痛又は不快感,結膜うっ血による眼の充血と角膜浮腫を伴う霧視,光輪視又は着色像等の症状が認められた場合には,処置し,患者に眼科医の診察を受けさせる
患者背景
〈合併・既往〉
①上室性不整脈,又はその既往歴(上室性頻脈,心房細動等が発現することがある)
②開放隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状を悪化させることがある)
〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈高齢〉用量並び投与間隔に留意等注意
副作用
〈重大〉
1)アナフィラキシー(蕁麻疹,血管浮腫,発疹,気管支痙攣,口腔咽頭浮腫等)→中止し処置
2)上室性頻脈,心房細動→中止し処置
〈その他〉
1)精神神経(頭痛,振戦,眩暈等)
2)消化器(嘔