適応
高脂血症,家族性高コレステロール血症 注意適用前に検査を実施し,高脂血症,家族性高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮.高コレステロール血症が主な異常である高脂血症によく反応する
用法
1日1回5mg(増減) LDL-C値の低下が不十分な場合は1日20mgまで増量可 注意服用時間:コレステロールの生合成は夜間に亢進することが報告されており,臨床試験においても,朝食後に比べ,夕食後投与がより効果的であることが確認.適用にあたっては,1日1回夕食後投与が望ましい
禁忌
1)過敏症
2)重篤な肝障害
3)妊婦・妊娠授乳婦
4)イトラコナゾール,ミコナゾール,ポサコナゾール,アタザナビル,サキナビル,コビシスタット含有製剤を投与中
注意
〈基本〉
①予め高脂血症治療の基本である食事療法を行い,更に運動療法や,高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止
③肝炎,黄疸等の肝機能障害が発現.又,稀に肝不全に至る為,定期的に肝機能検査等観察
④血小板減少が現れる為,血液検査等観察
〈その他〉海外において,HMG-CoA還元酵素阻害剤投与中の患者では,糖尿病発症のリスクが高かった報告
患者背景
〈合併・既往〉
①アルコール中毒(肝障害を悪化)
②横紋筋融解症が現れ易い報告がある以下患者〔甲状腺機能低下症,遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴,薬剤性の筋障害既往歴,アルコール中毒〕
③重症筋無力症又はその既往歴〔重症筋無力症(眼筋型,全身型)が悪化又は再発〕
〈腎〉
①腎障害又はその既往歴(横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害患者であり,又,横紋筋融解症に伴い急激な腎機能の悪化)
②腎機能検査値異常〔フィブラート系薬剤は,治療上やむを得ない場合にのみ併用し,本剤の投与量は10mg/日を超えない.急激な