適応
高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症 注意
1)適用前に検査を実施し,高コレステロール血症であることを確認した上で適用考慮.その際,LDL-C値を確認が望ましい.LDL-C値は,TG値が400mg/dL以下のときは次式より求めることができる〔LDL-C=総コレステロール-(TG/5+HDL-C)〕.又,TG値が400mg/dLを超える場合は超遠沈法等により測定(TGが極端な高値を示す例の中には,総コレステロールが高値を示してもLDL-Cは正常値を示す場合がある).尚,本剤は家族性高コレステロール血症ホモ接合体のLDL受容体完全欠損例では効果は期待できない
2)糖尿病,甲状腺機能低下症,ネフローゼ症候群等の疾患の合併,血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用,アルコール多飲等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は原疾患の治療,薬剤の切替,アルコール摂取の制限等を可能な限り実施した上で治療を考慮
用法
1回1.5g 1日2回 朝夕食前に水と共に 但し,症状,服用状況を考慮して朝夕食後投与も可(増減) 1日最大4g 注意朝夕食後投与の成績は一般臨床試験によるものであり,原則として朝夕食前投与
禁忌
1)胆道の完全閉塞
2)過敏症
3)腸閉塞
注意
〈基本〉
①予め高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い,肥満がある場合はその是正に努める.更に運動療法や,高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も考慮
②便秘又は便秘の増悪により腹痛,嘔吐等が現れる為,異常が認められた場合は,緩下剤の併用或いは本剤を減量又は中止等処置
③投与中は血中脂質値を定期的に検査し,治療に対する反応が認められない場合は投与を中止.又,投与により血中TG値が上昇する為,血中TG値を定期的に検査し,異常上昇例に対しては投与を中止等処置
④脂溶性ビタミン(A,D,E,K)或いは葉酸塩の吸収阻害が起こる為