適応
〈適応菌種〉マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC) 〈適応症〉後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症の発症抑制及び治療 注意投与開始時期は国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考
用法
〔発症抑制〕1,200mgを週1回 〔治療〕600mg 1日1回 注意
①治療に関する海外臨床試験においてエタンブトールとの併用効果が示されている.治療の際にはエタンブトール(1日15mg/kg)と併用
②治療に際してはエタンブトールに加え,医師の判断によりMACに対する抗菌活性(in vitro)を有する他の抗菌薬を併用が望ましい
③投与開始時期,投与期間,併用薬等について国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考にし,投与
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①アナフィラキシー・ショックあり→アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分な問診
➋事前に患者に対して,次の点を指導
a)中毒性表皮壊死融解症(TEN),スティーブンス・ジョンソン症候群が疑われる症状〔発疹に加え,粘膜(口唇,眼,外陰部)のびらん或いは水ぶくれ等〕→服用を中止し,直ちに医師に連絡
b)服用終了後においても上記症状が現れることがあるので,症状が現れた場合には直ちに医師に連絡
➌意識障害等の発現あり→運転注意
④組織内半減期が長いことから,投与終了数日後においても副作用が発現する可能性→観察を十分に行う等注意
〈その他〉本剤との因果関係は不明だが,心悸亢進,心室性頻脈を含む不整脈の報告
患者背景
〈合併・既往〉
①他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に過敏症の既往歴
②心疾患〔QT延長,心室性頻脈(torsades de pointesを含む)の恐れ〕
〈肝〉高度な肝機能障害(肝機能悪化の恐れ)
〈妊婦〉妊B1有益のみ 〈授乳婦〉有効性を考慮して継続又は中止(ヒト母乳中に移行の報告