適応
1前立腺癌
2閉経前乳癌
3球脊髄性筋萎縮症の進行抑制
注意
1)2開始にあたっては,原則としてホルモン受容体の発現の有無を確認し,ホルモン受容体が陰性と判断された場合には使用しない
2)3遺伝子検査によりアンドロゲン受容体遺伝子におけるCAGリピート数の異常延長が確認された患者に投与
3)3去勢術,薬物療法等により血清テストステロン濃度が去勢レベルに低下している患者では効果が期待できないため投与しない
用法
12週に1回11.25mgを皮下 ►注射針を上にしてプランジャーロッドを押して,懸濁用液全量を粉末部に移動させて,泡立てないように注意しながら,十分に懸濁して用いる 注意
①1212週間持続の徐放性製剤であり,12週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し,臨床所見が一過性に悪化の恐れ→12週に1回の用法を遵守
②312週間持続の徐放性製剤であり,12週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し,疾患進行の恐れ→12週に1回の用法を遵守
禁忌
1)過敏症(本剤,合成LH-RH,LH-RH誘導体)
2)妊婦・妊娠
3)授乳婦
注意
〈基本〉
①12週間持続性の製剤であり,注射部位に長くとどまり,硬結に至る可能性→注射部位を毎回変更し,注射部位をもまないように説明する等十分注意して投与
②徐放製剤である→最終投与後も薬効持続期間中は状態を観察
③アナフィラキシーの恐れ→問診を十分に
④1内分泌療法剤であり,癌に対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師の下で,適切と判断される患者についてのみ使用
⑤1初回投与初期に,高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺刺激作用による血清テストステロン濃度上昇に伴い骨疼痛の一過性増悪あり.又,尿路閉鎖或いは脊髄圧迫のおそれ→慎重に投与し,投与開始1カ月は十分観察
⑥2内分泌療法剤であり,癌に