診療支援
治療

けいれん
convulsion and status epilepticus
太田 凡
(京都府立医科大学・救急・災害医療システム学)

GLてんかん診療ガイドライン2018

治療のポイント

・まず意識を確認し,気道確保,呼吸・循環の安定化をはかる.

・けいれんが持続している場合は,薬物で早期のけいれん停止をはかる.

・けいれんの原因検索に加え,外傷,肺炎などの合併症検索を行う.

◆病態と診断

A病態

・けいれん発作とは,骨格筋が不随意に持続的もしくは間欠的に収縮を繰り返す状態である.

・けいれん発作の原因として,①てんかん発作(大脳神経細胞の過剰な放電に由来する反復性の発作),②急性症候性発作(脳血管障害,中枢神経感染症,頭部外傷,低血糖,低Na血症,尿毒症,薬物中毒などに伴う),③全脳虚血(失神または心停止の初期),④筋けいれん(運動中などに発生),⑤心因性非てんかん発作(PNES:psychogenic non-epileptic seizures)が挙げられる.

・てんかん重積状態(status epilepticus)とは,てんかん

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