診療支援
治療

超音波を用いた循環評価法 [■その他]
sonographic evaluation of hemodynamics
廣瀬智也
(大阪大学医学部附属病院・高度救命救急センター)

Aはじめに

 ベッドサイドでポイントを絞って医療従事者が自ら実施する超音波はpoint-of-care ultrasonography(POCUS)とよばれる.

B救急point-of-care超音波診療指針におけるショックに対する評価

 日本救急医学会は2022年にこの指針を発表し,ショックと呼吸困難で利用可能なABCアプローチに基づいたフレームワークを提案した().初期評価から疾患を鑑別し,必要な領域の超音波検査をフレームワークから選択し,疾患の絞り込みが困難であればABCに沿ってプロトコルとして活用する.

Crapid ultrasound in shock(RUSH)プロトコル(表

 ショックの4分類(循環血液量減少性ショック,血液分布異常性ショック,心原性ショック,閉塞性ショック)に基づいたPOCUSであり,原因を①Pump(心機能),②Tank(循環血液量),③Pipe(大血管)の

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