GLNPPV(非侵襲的陽圧換気療法)ガイドライン 改訂第2版(2015)
ニュートピックス
・COPDの呼吸困難感の最大の要因は,肺過膨張である.内因性PEEP(positive end-expiratory pressure)へのcounter PEEP(EPAP:expiratory positive airway pressure:呼気圧)で,肺過膨張を軽減でき,呼吸困難感が減り,身体活動性が改善し,維持できる.
治療のポイント
・弱い設定が安楽なわけではない.弱い設定では,十分に呼吸筋を休息させることができず,呼吸筋の線維化や麻痺の進行を遅らせることができない.
・神経筋疾患では,NPPV導入とともに,排痰補助装置の導入も必要である.
・NPPV導入後,夜間睡眠中は昼間の呼吸状態と異なるため,睡眠時のログデータで治療評価する.