診療支援
治療

胆管ドレナージ法
biliary drainage
中井陽介
(東京大学医学部附属病院准教授・光学医療診療部)

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GL急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018

治療のポイント

・胆管ドレナージを必要とする病態を把握し,適切なタイミングと方法でドレナージを行う.

・急性胆管炎では抗菌薬投与とともに,必要に応じて緊急ドレナージを行う.

・胆管狭窄症例では,ドレナージとともに病理診断が必要となる.

◆病態と診断

A病態

・胆管ドレナージが必要な病態とは,何らかの原因による胆管の機械的閉塞・うっ滞をきたした状態であり,胆管結石悪性胆管閉塞良性胆管狭窄など原因の診断と同時に,閉塞・うっ滞を解除するために胆管ドレナージを行う.胆管結石では急性胆管炎の合併が多い.

B診断

・胆管ドレナージ法の選択には適切な診断が前提となる.

・胆管閉塞に伴う臨床症状としては黄疸,尿の濃染を,急性胆管炎合併例では発熱,腹痛を合併する.血液検査では血清ビリルビンを含む肝胆道系酵素の上昇,胆管炎症例では白血球数CRPの上昇を認める

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