頻度 ときどきみる
ニュートピックス
・2010年に改正臓器移植法が施行されてから2019年までは脳死肝移植87例で経年的に脳死肝移植が増加していたが,COVID-19にて臓器提供数が若干減少し,その後逆に増加傾向である(2020年56例,2021年70例,2022年108例).総数としては2022年末までに,死体肝移植804例(うち脳死肝移植801例)と生体肝移植10,457例が施行されている.
・2020年の斡旋基準改正にて,肝肺症候群,門脈肺高血圧症,小腸機能不全に伴う肝不全なども脳死肝移植の斡旋基準として各々のMELD(model for end-stage liver disease)点数が割り当てられている.
治療のポイント
・いつ患者さんに肝移植の話を切り出せばよいのか?
1)肝硬変ではChild-Pugh B8になったとき
2)原発性胆汁性胆管炎(PBC)ではビリルビンが3mg/dL