診療支援
治療

食物アレルギー・食物関連アレルギー
food allergy・food related allergy
鈴木慎太郎
(昭和大学内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 准教授)

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GL食物アレルギー診療ガイドライン2021

GL食物アレルギーの診療の手引き2020

ニュートピックス

・花粉症食物アレルギー症候群(PFAS:pollen food allergy syndrome)の症例の診療頻度が増えてきている.

・乳幼児~小児期に発症した食物アレルギーが寛解せず思春期~若年成人(移行期)まで持ち越す症例が目立つようになっており,その診療の受け皿が不足している.

治療のポイント

・成人患者では誘因が必ずしも食物そのものによるIgE依存性の即時型アレルギーとは限らず,PFASをはじめとした交差反応,食物関連アレルギー,着色料や保存料による過敏症の可能性も考慮する.

・発症前に摂取したメニューに魚介類,甲殻類などが含まれている場合は,寄生/汚染している寄生虫アニサキスによるアレルギーの可能性が大きい.

・血液検査だけでなく,できる限り皮膚テストや食物経口負荷試験を行い,原

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