診療支援
治療

大気汚染・PM2.5による健康障害
health effects due to air pollution including PM2.5
道川武紘
(東邦大学准教授・衛生学)

頻度 情報なし

ニュートピックス

・近年,妊婦が大気汚染物質への曝露により影響を受けやすい対象として認識されるようになり,妊娠中の曝露による,妊婦自身の健康(産科合併症の発生など),胎児の健康(出生体重低下,在胎週数短縮など)との関連性について研究が進んでいる.

治療のポイント

・呼吸器系や循環器系疾患,生活習慣病などの基礎疾患を有する患者,高齢者,妊婦,子どもなどは,大気汚染物質の曝露による影響を受けやすい集団と考えられている.公開されている大気汚染物質濃度の情報を定期的に確認し,濃度が高い場合には屋外での活動を極力減らすなど予防的対応をとることが望ましい.

・海外には日本よりも大気汚染物質濃度の高い国(地域)があるので,海外での仕事や旅行の相談を受けた場合は該当国(地域)の大気汚染状況を確認するとよい(World's Air Pollution:Real-time Air Quality Ind

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?