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Ⅰ.ヘバーデン結節
ニュートピックス
・広義の更年期症状の1つとしてとらえられ,更年期治療が初期症状の緩和に役立つことがわかってきた.
◆病態と診断
A病態
・指の遠位指節間(DIP:distal interphalangeal)関節の骨性隆起および変形性関節症をヘバーデン結節とよぶ.ちなみに近位指節間(PIP:proximal interphalangeal)関節の変形はブシャール結節とよび,別の疾患である.
・初期症状はDIP関節周囲の軽度の発赤,腫脹,痛みであるが,数年放置するとX線上で関節の変形が診断できるようになる.伸筋腱付着部に骨性隆起が起きて,やがて関節軟骨の摩耗により関節動揺性・伸展障害に至る.
・X線上の関節変形の程度と痛みの訴えは相関せず,関節周囲滑膜に腫脹がある時期に強い痛みを訴える.
B診断
・初期症状の関節の腫脹・発赤・疼痛の臨床症状に加えて,X線所見での関節変形の確