頻度 よくみる
GL手湿疹診療ガイドライン(2018)
ニュートピックス
・COVID-19感染対策としての頻回手洗いによる手湿疹増加は社会的な問題である.手洗い頻度により手湿疹のリスクは増すためガイドラインの設定,見直しを行い,それにより適切な対策を取れるようにすべきである.
治療のポイント
・発症状況と経過,臨床像を把握し,発症素因や増悪因子について検討する.
・適切な鑑別診断を行うために,皮膚の真菌検鏡,局所細菌培養検査を行い,難治重症例では局所麻酔下に皮膚生検を行って病理診断を行う.
・検査をしても原因不明の症例もある.職業性接触皮膚炎で原因物質の追求がなされないと,皮疹が全身性に拡大し,接触皮膚炎症候群に進展して入院治療を要することがある.
◆病態と診断
A病態
・手湿疹は刺激性,アレルギー性接触皮膚炎,アトピー型手湿疹,蛋白質接触皮膚炎(接触じん麻疹を含む)の4型に分かれ,これらの機序が重なってい