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治療のポイント
・まず原因検索を行う(感染症の既往,薬剤投与歴,基礎疾患を確認する).
・薬剤性を疑った場合は被疑薬を中止する.
・多形紅斑では,発熱,粘膜症状,水疱・びらんを伴う重症型の場合はステロイドの全身投与を考慮する.
◆病態と診断
A多形滲出性紅斑
・多形滲出性紅斑は,やや隆起する環状浮腫性紅斑で四肢伸側の関節部に左右対称性に分布する.紅斑の中心は暗紫色で陥凹し,標的状あるいは虹彩状の外観を呈する.感染症,薬剤,膠原病などが原因となることが多い
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