頻度 よくみる
治療のポイント
・抗ウイルス薬の早期内服が基本である.
・初期症状を正確に判断できる口唇ヘルペス・性器ヘルペス患者がPIT(patient initiated therapy)の適応となる.
・年6回以上再発を繰り返す性器ヘルペス患者では再発抑制療法が行われる.
・初発例やカポジ水痘様発疹症などの重症患者では,入院のうえ抗ウイルス薬の点滴静注も考慮する.
◆病態と診断
A病態
・初感染:単純ヘルペスウイルス(HSV)1型/2型が皮膚・粘膜などから侵入し,三叉神経節または腰仙髄神経節に逆行して潜伏感染する(約90%は不顕性感染).
・再発型:潜伏感染したHSVは,感冒,紫外線被曝,疲労などのさまざまなストレスや免疫抑制を契機として再活性化し,神経節から知覚神経軸索を順行して口唇や性器の皮膚・粘膜で増殖する(回帰発症).
・臨床症状:粘膜と皮膚の境界部に好発し,前駆症状としてピリピリした違和感・疼
関連リンク
- 治療薬マニュアル2024/ファムシクロビル《ファムビル》
- 治療薬マニュアル2024/アメナメビル《アメナリーフ》
- 治療薬マニュアル2024/バラシクロビル塩酸塩《バルトレックス》
- 治療薬マニュアル2024/アシクロビル《ゾビラックス》
- 治療薬マニュアル2024/ビダラビン《アラセナ-A》
- 治療薬マニュアル2024/アシクロビル《ゾビラックス》
- 臨床検査データブック 2023-2024/単純ヘルペスウイルス抗体〔HSV抗体〕 [保]*
- 臨床検査データブック 2023-2024/水痘
- 臨床検査データブック 2023-2024/猩紅熱
- 新臨床内科学 第10版/21 軟性下疳
- 新臨床内科学 第10版/22 ネコ引っ掻き病
- 新臨床内科学 第10版/(1)単純ヘルペスウイルス感染症
- 新臨床内科学 第10版/9 突発性発疹
- 今日の診断指針 第8版/単純疱疹,帯状疱疹
- 今日の小児治療指針 第17版/ムンプス(流行性耳下腺炎,おたふくかぜ)