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GL神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版(2016)
ニュートピックス
・関節リウマチなどで用いられるJAK阻害薬は帯状疱疹の発症率を上昇させる.
治療のポイント
・抗ウイルス薬は早期の投与開始が重要である.
・核酸アナログ製剤は腎排泄性であり,腎機能低下患者では適切な減量を行う.
・急性期から積極的な疼痛対策を行う.
・帯状疱疹後神経痛に対しては,「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版」に応じて,患者に適切な薬剤を選択していく.
◆病態と診断
A病態
・帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化によって生じる皮膚疾患である.
・60歳以上の高齢者に多く発症する.
・知覚神経の支配領域に沿って片側性,帯状に痛みを伴う皮疹(紅斑,丘疹,水疱)が出現し,痂皮化しながら治癒していく.
・一部の症例では帯状疱疹後神経痛(PHN:postherpetic neuralgia)を発症する.
B診断
・典型例では,片側の支配神経領域に一致した疼痛を伴う皮疹から臨床診断が可能である.
・臨床的に診断がつかない例では,水疱内容物からのイムノクロマト法を用いる.
・皮疹治癒後3か月以上痛みが残存するものをPHNとする.
・頭頸部の帯状疱疹では,眼科的,耳鼻科的合併症に注意する.
◆治療方針
帯状疱疹治療の目的は,①早期の診断・抗ウイルス薬による治療で重症化を阻止する,②急性期痛およびPHNの管理,の2点である.治療の基本は抗ウイルス薬の全身投与であり,重症度や合併症の有無に応じて点滴あるいは内服薬を選択する.
PHNの治療に関しては,日本ペインクリニック学会の「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン」も参照されたい.
A抗ウイルス薬による治療
1.軽症~中等症例
Px処方例 下記のいずれかを用いる.
1)アメナメビル(アメナリーフ薬)錠(200mg) 1回2錠 1日1回 朝食後 7日間
2)ファムシクロビル(ファムビ
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