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GL子宮体がん治療ガイドライン2023年版
ニュートピックス
・化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌に対してペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)とレンバチニブ(経口チロシンキナーゼ阻害剤)の併用療法が保険適用となった.
治療のポイント
・閉経後の性器出血を認める患者は本疾患を疑って専門医へ紹介することが必要である.
・閉経後出血は初期の段階でも認められることから子宮体癌はⅠ期で診断される場合が多い.その場合,手術療法のみで治癒も期待できる.
・手術療法後の病理診断により再発リスクが中等度以上の場合は術後補助療法として抗癌剤治療が行われる.
・子宮体癌は抗PD-1抗体の効果が最も期待できる癌腫の1つである.
◆病態と診断
・子宮内膜の癌化が病態の本体である.
・閉経後に性器出血を認める場合は子宮内膜細胞診および子宮内膜生検を行い,病理学的に悪性の有無を判断する.
・外来での処置が困難な場合には,入院のうえ麻酔下に子宮内膜の全面から組織を採取し,正確な診断を得ることが重要である.
・病理で子宮体癌の診断がついた場合は,画像検査(CT,MRI,PET/CT)で病変の広がりを調べる.
◆治療方針
手術により子宮と両側付属器(+骨盤,傍大動脈リンパ節,大網)を摘出することが治療の始まりである.
A低リスク
術後病理診断により,Ⅰ期のうち病理組織型が類内膜癌G1で筋層浸潤があっても浅い再発低リスクであれば,手術療法のみで良好な予後が期待できる.
術前に低リスクと推測された場合は腹腔鏡手術やロボット手術が保険適用である.
B中~高リスク
癌が子宮体部を越えて進展している場合(Ⅱ~Ⅳ期)や子宮体部に限局した癌でも,深い筋層浸潤あるいは高度な脈管侵襲を認める場合は再発の中~高リスクであり,手術療法ののちに抗癌剤治療を行う.
1.AP療法
Px処方例
ドキソルビシン(アドリアシン薬)注 1回60m
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