頻度 よくみる(早産の約25%)
GL産婦人科診療ガイドライン 産科編2023
治療のポイント
・分娩開始前に卵膜の破綻をきたしたもの,特に妊娠22週から37週未満に発生する前期破水を,早産期前期破水(preterm PROM)とよんでおり,絨毛膜羊膜炎による母児の感染,胎児の健常性,早期産による新生児呼吸障害や脳出血の発症リスクを考慮しながら管理を行う.
・子宮内感染の有無により対応が異なる.感染がない場合は,妊娠34週までは妊娠延長をはかる.妊娠34週以降は,分娩誘発または陣痛待機とする.感染がある場合は,24時間以内の分娩を目指した分娩誘発または帝王切開を行う.26週未満は,NICU担当医との協議のうえ,方針決定する.
・妊娠延長をはかる場合は,胎児肺成熟促進や脳出血予防のためのステロイド,予防的抗菌薬,子宮収縮抑制薬の投与を検討する.
◆病態と診断
A病態
・分娩開始前に卵膜の破綻をきたしたもの,
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