診療支援
治療

咽喉頭異常感症
globus pharyngeus,globus sensation
中村一博
(日本大学准教授・耳鼻咽喉・頭頸部外科学)

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治療のポイント

・咽喉頭異常感症とは「患者が咽喉頭に異常感を訴えるが,通常の耳鼻咽喉科的視診によっては訴えに見合うような器質的病変を局所に認めないもの」と定義されている.

・初診時の患者主訴は,のどが痛い,イガイガする,何か変な感じ,つっかえる,何かがつまっている,飲み込みにくい,痰がからむ,声が嗄れるなど,多彩である.

・その主訴に見合うような疾患を念頭におき診察を開始する.

・原因として疑われる疾患があれば症候性咽喉頭異常感症と診断し,その疾患に対する治療を試みる().

・念頭においた疾患がすべて除外されると,真性咽喉頭異常感症の診断に至る.

◆病態と診断

・前述のごとく咽喉頭異常感症の診断は,基本的に除外診断である.

・病態として,症候性咽喉頭異常感症にはに挙げた何らかの原因疾患があり,真性咽喉頭異常感症は原因と病態が特定されないものである.

◆治療方針

 訴えに見合う器質的病変がない

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