診療支援
治療

構音・言語障害
speech and language disorder
熊田政信
(耳鼻咽喉科クマダ・クリニック・院長(東京))

頻度 ときどきみる

治療のポイント

・患者の音声・言語の所見を次の4つのレベル,A発声レベル,B構音レベル,Cプロソディのレベル,D言語学的レベルに分け,それぞれの障害を分析的に検出する.

・治療の基本は,言語聴覚士(ST:speech therapist)によるリハビリテーション.

◆病態と診断

A発声レベル:発声障害(音声障害)

・喉頭音源のレベル.嗄声などの,声そのものの障害.「音声障害」の項()参照.

B構音レベル:構音障害

・喉頭音源の共鳴と気流雑音によって産出される分節的言語音レベル(音素音節モーラ)の障害.機能性構音障害,器質性構音障害,運動障害性構音障害に分類される.

Cプロソディのレベル:吃音など

・複数の音素・音節・モーラが結合した単語や文における,リズムアクセント流暢性といった超分節的言語音のレベルの障害.流暢性の障害である吃音が代表的である.

D言語学的レベル:失語症など

意味

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