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GL口腔癌診療ガイドライン2019年版
治療のポイント
・手術可能症例であれば外科切除が第1選択である.再発・転移ハイリスク症例では術後に化学放射線療法を行う.
・切除後の軟組織欠損部には遊離組織移植または有茎皮弁による再建が行われ,硬組織欠損部は骨皮弁移植や再建プレートによる再建が適応となる.
・進展症例,リンパ節転移症例では化学放射線療法が治療の中心である.
・薬物療法ではシスプラチンを代表とするプラチナ製剤がキードラッグである.
◆病態と診断
A病態
・男性にやや多く(3:2),60~70歳代に最も多く発生する.
・舌が最も多く(51%),次いで歯肉(25%),口腔底(7%),口蓋(6%)などに発生する(2019年厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告」).
・舌癌では大部分が舌側縁および舌下部に発生する.
・口腔は喫煙,歯の鋭縁や不良な義歯などによる刺激を受けやすい環境であり,それ