薬価基準薬効別分類に掲載されている漢方製剤は147処方である.
そのほか,本来は漢方処方であるが,薬効別分類では外用薬に分類されている紫雲膏薬がある.この紫雲膏薬を上記147処方に加えると,漢方処方は148となる.
1)用量
成人の1日の用量は,各社の添付文書に基準量が示されている.一般に疾患の急性・慢性,軽症・重症,体重,体質などによって,用量の増減が必要である.
各漢方製剤の1回量はメーカーによってほぼ一定となっている.ただし,回収エキス量,配合生薬の性質によって若干の例外がある.特に,膠飴の配合される処方(小建中湯薬,大建中湯薬,黄耆建中湯薬)は量が多くなる.処方の際は注意が必要.
2)用法
服用は,通常1日2回ないし3回,食前ないし食間が原則であるが,場合によっては,就寝前を加えて1日4回服用してもよい.日本人の薬の服用方法としては,食前30分という形はややなじみにくく,忘れやすいた
関連リンク
- 今日の治療指針2024年版/Ⅳ.繁用される漢方処方とその基本的注意
- 治療薬マニュアル2024/(合剤)紫雲膏《紫雲膏》
- 治療薬マニュアル2024/小建中湯
- 治療薬マニュアル2024/大建中湯
- 治療薬マニュアル2024/黄耆建中湯
- 治療薬マニュアル2024/柴胡加竜骨牡蛎湯
- 治療薬マニュアル2024/抑肝散
- 治療薬マニュアル2024/釣藤散
- 今日の治療指針2024年版/5.漢方製剤と治則
- 今日の治療指針2024年版/付 医薬部外品及び化粧品の副作用報告制度の改訂について
- 臨床検査データブック 2023-2024/凡例
- 今日の救急治療指針 第2版/一般薬中毒
- 今日の救急治療指針 第2版/Point
- 今日の小児治療指針 第17版/小児への医薬品適応外使用の現状と問題点