診療支援
治療

スティーブンス(ズ)・ジョンソン症候群(SJS;皮膚粘膜眼症候群),中毒性表皮壊死症候群(TEN)


症状

 薬物投与開始後2週間以内に発症することが多い.典型的な皮疹が出現する前に高熱(38℃以上),悪心,嘔吐,咽頭痛,関節痛,筋肉痛,眼の充血,分泌物亢進,まぶたの腫れなどのウイルス感染症様の前駆症状が出現する.SJSの発疹は皮膚粘膜移行部を中心(皮膚口内炎,皮膚粘膜眼症候群)とする重症型の表皮型多形滲出性紅斑(EM)である.発疹は中心の壊死・水疱病変を2-3重の紅斑が取り囲む標的病変(target lesion)が特徴的である.一方,TENの皮疹は広範な紅斑・水疱・表皮剥離(ニコルスキー現象),びらん,潰瘍,壊死を特徴としており,患者は皮膚の灼熱感を訴える.白血球減少,腎障害,口腔から食道,気管支の粘膜傷害が合併する

可能性

 サルファ剤,抗真菌薬(フルコナゾールなど),βラクタム系抗生物質,クラリスロマイシンNSAIDロキソプロフェン,サリチルアミドなど),アセトアミノフェン

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