適応
2型糖尿病(但し,次のいずれかの治療で十分な効果が得られずインスリン抵抗性が推定される場合に限る)
1食事療法,運動療法のみ
2食事療法,運動療法に加えてSU剤を使用
3食事療法,運動療法に加えてαグルコシダーゼ阻害薬を使用
4食事療法,運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
5食事療法,運動療法に加えてインスリン製剤を使用
注意インスリン抵抗性が推定される患者に限定すること.インスリン抵抗性の目安は肥満度(BMI kg/m2)で24以上あるいはインスリン分泌状態が空腹時血中インスリン値で5μU/mL以上とする
用法
1~41日1回15~30mg 朝食前又は朝食後(増減) ►45mgを上限 51日1回15mg 朝食前又は朝食後(増減) ►30mgを上限 注意
①女性に投与の際は,浮腫の発現に留意し,1日1回15mgから開始が望ましい(浮腫が比較的女性に多く報告)
②45mgに増量する際は,浮腫の発現に留意(30mgから45mgに増量の際に浮腫が発現した例が多い)
③インスリンとの併用時は1日1回15mgから投与開始が望ましい(浮腫が多く報告)→増量する場合は浮腫及び心不全の症状・徴候を観察しながら慎重に.但し1日量として30mgを超えない
④高齢者は1日1回15mgから開始が望ましい
禁忌
1)心不全及びその既往(動物試験で循環血漿量の増加に伴う代償性変化と考えられる心重量の増加,又,臨床的にも心不全増悪或いは発症の報告)
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液,インスリンによる速やかな高血糖の是正が必要となる)
3)重篤な肝機能障害(本剤は主に肝臓で代謝→蓄積の恐れ)
4)重篤な腎機能障害
5)重症感染症,手術前後,重篤な外傷者(インスリン注射による血糖管理が望まれるため本剤の投与は適さない)
6)過敏症
7)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊循環血漿量の増加によると考えられる浮腫が短期間に