適応
〈適応菌種〉トスフロキサシンに感性の肺炎球菌(ペニシリン耐性肺炎球菌を含む),モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,炭疽菌,コレラ菌,インフルエンザ菌(βラクタム耐性インフルエンザ菌を含む) 〈適応症〉肺炎,コレラ,中耳炎,炭疽 注意
1)他の経口抗菌薬による治療効果が期待できない症例に使用
2)関節障害が発現あり→使用に際しては,リスクとベネフィットを考慮
3)〔肺炎および中耳炎〕肺炎球菌(ペニシリンGに対するMIC≧4μg/mL)に対する本剤の使用経験はない(CLSI法)
4)〔肺炎および中耳炎〕インフルエンザ菌にはβ-ラクタム耐性インフルエンザ菌を含む
5)〔中耳炎〕「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与
用法
トスフロキサシントシル酸塩水和物として1回6mg/kg(トスフロキサシンとして4.1mg/kg)を1日2回経口 ►1回180mg,1日360mg(トスフロキサシンとして1回122.4mg,1日244.8mg)を超えない ►食直前又は食後に投与が望ましい ►風味図 注意
①食直前又は食後に投与することが望ましい
②小児用60mg錠の体重換算による服用量は以下の通り.尚,患者の体重及び状態から錠剤の投与が難しい場合には,小児用15%細粒の投与を検討〔体重,1回あたりの服用量:15kg;90mg(1.5錠),20kg;120mg(2錠),25kg;150mg(2.5錠),30kg~;180mg(3錠)〕
③炭疽の発症及び進展抑制には,類薬であるシプロフロキサシンについて米国疾病管理センター(CDC)が,60日間の投与を推奨している.尚,長期投与中は,副作用及び臨床検査値の異常変動等の発現に特に注意
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠(但し,炭疽,コレラに限り,治療上の有益性を考慮して投与)
注意
〈基本〉
①耐性菌の