適応
1非小細胞肺癌
2膵癌,胆道癌,尿路上皮癌
3手術不能又は再発乳癌
4癌化学療法後に増悪した卵巣癌
5再発又は難治性の悪性リンパ腫
注意
1)胆道癌での術後補助化学療法における有効性・安全性未確立
2)尿路上皮癌,手術不能又は再発乳癌での術前・術後補助化学療法における有効性・安全性未確立
3)癌化学療法後に増悪した卵巣癌に対して投与する際は,白金製剤を含む化学療法施行後を対象とし,白金製剤に対する感受性を考慮して本剤以外の治療法を慎重に検討した上で本剤の投与を開始
用法
11回1,000mg/m2を30分かけて点滴静注,週1回投与を3週連続し,4週目は休薬.これを1コースとして繰り返す.シスプラチンと併用時は,1回1,250mg/mm2を30分かけて点滴静注,週1回投与を2週連続し,3週目は休薬を1コースとすることもできる(適減) 2451回1,000mg/m2を30分かけて点滴静注,週1回投与を3週連続し,4週目は休薬.これを1コースとして繰り返す(適減) 31回1,250mg/m2を30分かけて点滴静注,週1回投与を2週連続し,3週目は休薬.これを1コースとして繰り返す(適減) 注意
①尿路上皮癌・手術不能又は再発乳癌へ使用の際は,添付文書の「臨床成績」の内容を十分理解した上で投与方法を選択
②乳癌:併用する他の抗悪性腫瘍剤は「臨床成績」の内容を熟知し,有効性・安全性を十分理解の上で選択
!警告
1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC
2)週1回投与を30分間点滴静注により行う(外国の臨床試験で,週2回以上或いは1回の点滴を60分以上かけて行うと,副作用が増強した報告)
3)禁忌患者背景を参照して適応患者の選択に十分注意
4)高度な骨髄抑制のある患者には投与しない(骨髄抑制は用量規制因子であり,感染又は出血を伴い,重篤化する可能性.骨髄抑制に起因したと考えられる死亡例あり)
5)胸部単純X線写真