適応
1前立腺癌
2閉経前乳癌
注意
1)患者の治療歴等について,添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者の選択を行う
2)2開始にあたっては,原則としてホルモン受容体の発現の有無を確認し,ホルモン受容体が陰性と判断された場合には使用不可
用法
24週に1回22.5mgを皮下(投与に際しては,注射針を上にしてプランジャーロッドを押して,懸濁用液全量を粉末部に移動させて,泡立てないように注意しながら,十分に懸濁して用いる) 注意24週間持続の徐放性製剤であり,24週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により性腺ホルモン濃度が再度上昇し,臨床所見が一過性に悪化の恐れ→24週に1回の用法を遵守
禁忌
1)過敏症(本剤,合成LH-RH,LH-RH誘導体)
2)妊婦・妊娠
3)授乳婦
注意
〈基本〉
①内分泌療法剤であり,前立腺癌及び閉経前乳癌に対し使用の際は,癌に対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師の下で,適切と判断される患者についてのみ使用
②24週間持続性の製剤であり,徐放性の薬剤が注射部位に長くとどまり,硬結等の注射部位反応の発現→注射部位を毎回変更し,注射部位をもまないように説明等十分注意
③徐放製剤である→最終投与後も薬効持続期間中は状態を観察
④アナフィラキシーの恐れ→問診を十分に
⑤1初回投与初期に,高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺刺激作用による血清テストステロン濃度上昇に伴い骨疼痛の一過性増悪あり.又,尿路閉鎖或いは脊髄圧迫のおそれ→慎重に投与し,投与開始1カ月は十分観察
⑥2初回投与初期に,高活性LH-RH誘導体としての下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲン濃度上昇に伴い骨疼痛の一過性増悪等
⑦2本剤で抗腫瘍効果が得られず進行を認めた場合→中止
⑧2エストロゲン低下作用に基づく骨塩量低下あり→長期投与の際は,可能な限り骨塩量
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