診療支援
診断

15 薬物副作用

医原性疾患の頻度

一般外来では処方された単一薬剤の3-5%で副作用が出現し,1/4の患者において薬剤副作用が発生する.

入院患者の5-10%は医原性疾患が原因で入院となっており,入院患者のうち5-10%で問題となる医原性疾患が発生している.

集中治療室においても1%は医原性疾患が原因で入室し,また集中治療室入室者の10%に医原性疾患が起こる.

一般外来患者

▶処方された薬剤の3-5%で副作用が出現する可能性がある.副作用のうち28%は避けることが可能であると考えられた〔BMJ. 2002 Mar 9; 324(7337): 584-7〕.

▶一般外来患者の25%で薬剤の副作用を認める〔N Engl J Med. 2003 Apr 17; 348(16): 1556-64〕.


入院患者

▶入院となる原因の5.4-13.8%が医原性疾患である〔Arch Intern Med. 1986 Oct; 146(10): 1931-4/JAMA. 1991 Jun 5; 265(21): 2815-20〕.

▶入院患者のうち,入院を必要とするか永久的な合併症を残した薬物の副作用は6.7(5.2-8.2)%で,致死的な薬物副作用は入院した患者の0.32(0.23-0.41)%で生じている〔JAMA. 1998 Apr 15; 279(15): 1200-5〕.


集中治療室

▶集中治療室入室の原因の1.2%は医原性疾患で,45%が手技の問題で33%が薬剤の問題であった.これらのうち34%の症例で予防が可能と考えられた〔Am J Med. 2005 Apr; 118(4): 409-13〕.

▶集中治療室において医原性疾患は10.9%で認められ,60%が薬剤で40%が手技の問題であった.これらのうち51%の症例で予防が可能と考えられた〔Arch Intern Med. 1999 Jan 11; 159(

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