適応
〈適応菌種〉ニューモシスチス 〈適応症〉ニューモシスチス肺炎
用法
トリメトプリムとして 1日量15~20mg/kg 分3 1~2時間かけて点滴静注(増減) 注意
①14日以上の投与は,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ行う
②腎機能障害のある患者では血清中半減期が延長するので,CCr値を指標として適宜用量を調整する(参考:外国人経口投与データ)
a)Ccr(mL/min) Ccr>30:通常用量
b)15≦Ccr≦30:通常の1/2量
c)Ccr<15:投与しないことが望ましい
!警告
ショック及び重篤な皮膚障害,肝障害,血液障害等の副作用が報告.このような症状が発現した場合には投与中止
禁忌
1)過敏症(本剤,サルファ剤)
2)妊婦・妊娠
3)低出生体重児,新生児
注意
〈基本〉
①血液障害,ショック等を予測するため十分な問診
②ショック発現時のための救急処置の準備
③投与中は副作用早期発見のため必ず臨床検査(血液検査,肝機能検査,腎機能検査,血中電解質等)
〈検査〉
①メトトレキサートとの併用:ジヒドロ葉酸還元酵素を用いたメトトレキサート濃度の測定で,見かけ上高値を呈する→注意
②Cr値(ヤッフェ反応等)に見かけ上の高値を呈する→注意
〈適用上〉
溶解
①薬剤調製時の注意:投与に際しては5%ブドウ糖又は生食を使用し,本剤1アンプルあたり輸液125mLの割合で十分に混合して用いる.尚,溶液の注入量に制限がある患者には本剤1アンプルあたり5%ブドウ糖又は生食75mLに混合
②溶解後は結晶析出が認められるため,なるべく速やかに使用.なお,保存する必要がある場合には,本剤1アンプルあたり日局5%ブドウ糖注射液又は日局生理食塩液75mLに混合した場合は2時間以内,日局5%ブドウ糖注射液又は日局生理食塩液125mLに混合した場合は6時間以内に使用を終了
〈その他〉
①臨床使用に基づく情報:AIDS患者では非A