診療支援
診断

3 リンパ節腫脹

リンパ節腫脹の原因

リンパ節腫脹の1%が悪性疾患(悪性腫瘍転移や悪性リンパ腫)による.

1cm未満の場合は非特異的リンパ節腫脹,圧痛がある場合は炎症性リンパ節腫脹,硬く可動性制限を伴う場合は悪性腫瘍や肉芽腫性疾患を疑う.

患者背景(年齢,流行歴,性交渉歴,動物接触歴,職歴),全身症状(発熱,寝汗,体重減少),局所(特に皮膚や気道)症状から原因を推測することがある程度可能である.


リンパ節腫脹の原因(n=249)

プライマリケアではリンパ節腫脹のうち生検が3.2%で施行されるが,悪性疾患は0.8%のみにしか見つからない.

リンパ節腫脹の重要な鑑別疾患

肉芽腫性疾患や悪性腫瘍の可能性


リンパ節の大きさ

一般的には1cm未満は非特異的であるが,滑車上リンパ節は0.5cmで,鼠径リンパ節は1.5cmで有意と考える〔Arch Dis Child. 1995 Nov;73(5):476-9. P

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