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12 薬剤熱

薬剤熱

薬剤熱は高頻度にみられるが,熱型や血液検査所見による診断は難しい.

診断には被疑薬を中止するのが一番で,72時間以内に解熱しなければ薬剤熱は否定的と考える.

特に数週以内に開始した抗菌薬や抗てんかん薬は薬剤熱の原因となりやすい.

関節痛があれば血清病や薬剤性ループスなど特殊型も考える.

入院患者の10%に薬剤熱がみられる〔Infect Dis Clin North Am. 1996 Mar;10(1):85-91. PMID:8698996〕.

薬剤熱の機序

過敏性反応以外にも薬剤熱には種々のものがあるが,ここでは主に過敏性反応について説明する.


薬剤熱の原因薬剤(n=148)

抗菌薬(ペニシリン,セファロスポリン,ST合剤,アムホテリシンB),抗けいれん薬(フェニトイン,バルビツレート),サルファ剤,インターフェロン,ブレオマイシン,メチルドパ,アトロピン,

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