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4 アルコール性肝障害

アルコール性肝障害

日本酒3合(エタノール換算で80g)/日以上の飲酒歴がアルコール性肝障害を引き起こす1つの目安であるが,女性や高齢者はより少量でもアルコール性肝障害を来しうる.

アルコール性肝障害ではまず脂肪肝となり,その後肝炎や肝硬変に移行し予後不良となる.

治療は断酒が何よりも重要である.

飲酒はアルコール性肝障害だけでなくウイルス性肝炎の予後も悪化させる.

アルコール性急性肝炎は大酒家に発熱,右季肋部痛,黄疸で発症し,胆囊炎と見誤られることがある.

アルコール性肝障害を来す飲酒量

個人差が大きく,エタノール換算で135g/日×20年で脂肪肝のこともあれば,80g/日×10年で肝硬変のこともある〔肝臓 1974;15(1):18-29. NAID:130000872097〕.

C型肝炎患者においては,アルコール摂取は20g/日であっても肝硬変を進行させる〔Aliment Pharm

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