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診断

3 高カルシウム血症・低カルシウム血症

高カルシウム血症の症状

低アルブミン血症がある場合にはアルブミン補正値で判断する必要があるが,さらに正確な判断のためにはイオン化カルシウムの測定(血液ガスにて測定)を行う.

血清補正Ca濃度が12mg/dLを超えると食欲低下,嘔気,口渇,多飲,多尿,便秘を来すのが目安である.進行すると意識障害を呈する.

腎障害,尿路結石,消化性潰瘍(ガストリン分泌促進),膵炎の原因となることもある.

高カルシウム血症の程度と症状の目安

カルシウムは血液中で40%がアルブミンに結合し15%が陰イオンと結合しているため,イオン化カルシウムは血清カルシウムの45%を占める.

イオン化Ca(mmol/L)≒[Ca(mg/dL)-4]/4である.

低アルブミン血症ではCa補正値(mg/dL)=Ca(mg/dL)+[4-Alb(g/dL)]で推定できるが(AUC=0.84-0.92),イオン化カルシウム測定と比較す

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