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8 びまん性甲状腺腫(goiter)

びまん性甲状腺腫

びまん性甲状腺腫は若年女性でよくみられる.

甲状腺機能低下があれば橋本病を,甲状腺中毒症があればバセドウ病や亜急性甲状腺炎を考える.

甲状腺機能が正常であっても半数近くは甲状腺自己抗体を有しており,将来甲状腺機能異常を来す可能性を秘めている.

頸部を伸展しても甲状腺が視認できない場合は,甲状腺腫は否定的である.

側方から視診し2mm以上突出していれば甲状腺腫と判断する.

日本人の健康診断による甲状腺関連の異常所見頻度


びまん性甲状腺腫の原因

びまん性甲状腺腫のうち47.4%が橋本病である〔Clin Chem. 1999 Aug;45(8 Pt 2):1377-83. PMID:10430821〕.

ヨードの欠乏や過剰摂取が原因となることがある.

ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)はTSHとαサブユニットが共通であるため甲状腺を刺激し,妊娠後半期には一過性にびまん性

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