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4 急性腎炎症候群・感染後糸球体腎炎

急性腎炎症候群

急性に血尿,浮腫,高血圧を呈する疾患群の総称である.

原因としては予後が良好な感染後糸球体腎炎によるものが多いが,急速進行性糸球体腎炎(RPGN)や長期予後が不良な慢性糸球体腎炎との鑑別が重要である.

補体,ANCA,抗糸球体基底膜抗体,抗核抗体,HBs抗原,HCV抗体,クリオグロブリン,場合によってはASO,IgA,血液培養が鑑別に有用である.

急性腎炎症候群の鑑別


IgA血管炎(紫斑病性腎炎)(指定難病224);厚生労働省作成の診断基準等

https://www.nanbyou.or.jp/entry/4658


腎病理による鑑別

感染後糸球体腎炎では管内の著明な細胞浸潤を認める.半月体を呈することもある.免疫染色ではメサンギウム領域および係蹄壁へのIgGおよびC3の沈着がびまん性・顆粒状にみられる.電子顕微鏡では上皮下の沈着物(ハンプ)が特徴的である.

ループス腎

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