酸塩基平衡異常の判読
◉pH<7.35ならばアシデミア,pH>7.45ならアルカレミアと判断する.
◉CO2は40±5mmHgを基準に,HCO3-は24±2mEq/Lを基準に,呼吸か代謝のどちらがプライマリーの原因か判断する.
◉代償範囲を計算し,混在する酸塩基平衡異常を判断する.
●酸塩基平衡のノモグラム図
●以下の公式でも代償範囲を求めることができる.図
▶慢性呼吸性アシドーシスにおける定数は0.3-0.51まで報告があるが,最近の報告では0.48が提唱されている〔Kidney Int Rep. 2018 Jun 8;3(5):1163-70. PMID:30197983▶〕.つまりこれらの定数はあくまで目安である.
▶代謝性アシドーシスの場合,PaCO2=1.5×HCO3-+8もしくは,pCO2=pHの小数点以下の数字(pH=7.20であればpCO2は20mmHg)で予測する方法もある〔Am J