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10 尿路結石症

尿路結石症の疫学

壮年~中年の男性に多いが,女性では中高年に多い.

上部尿路結石ではカルシウム結石が圧倒的に多く,生活習慣病との関連性が高いが,高齢女性の膀胱結石では感染結石が多い.

特に再発患者では誘因となる基礎疾患(原発性副甲状腺機能亢進症,高尿酸尿症,遠位尿細管性アシドーシスなど)や薬剤がないかを検討すべきである.

有病率

尿管結石症の有病率は5-19%である〔Asian J Urol. 2018 Oct;5(4):205-14. PMID:30364478〕.

日本における尿路結石の年齢ごとの有病率(2005年)


尿路結石の成分内訳(2005年,発見部位別)

カルシウム結石はシュウ酸カルシウムとリン酸カルシウムからなる.原発性副甲状腺機能亢進症は両者のリスクとなるが,尿細管性アシドーシスは後者のみのリスクとなる.

感染結石とはリン酸マグネシウムアンモニウム結石とカーボネイトア

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