診療支援
診断

13 下部尿路症状・尿閉

下部尿路症状

下部尿路症状には蓄尿症状,排尿症状,排尿後症状などが含まれる.

夜間頻尿は最も高頻度な下部尿路症状であるが,多尿,夜間多尿,膀胱蓄尿障害,睡眠障害を鑑別する必要がある.

排尿日誌が病態把握に有用である.

40歳以上の男女における下部尿路症状の頻度

夜間頻尿の原因


排尿日誌

日本排尿機能学会のホームページよりダウンロードが可能である.

http://japanese-continence-society.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=15894


尿閉

急性の尿閉は高齢男性に多い.

自律神経障害による神経因性膀胱と,前立腺肥大症による下部尿路閉塞が二大原因だが,腰痛や下肢神経障害があれば仙髄~馬尾の障害を考える.

ADL低下,寒冷刺激,抗コリン薬・交感神経刺激薬,アルコール摂取は尿閉の契機となりうる.

急性尿閉を来した206症例の年齢・性別

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