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15 再発性多発軟骨炎

再発性多発軟骨炎

自己免疫機序により軟骨炎を来す疾患であり,壮年~中年に多い.

両側耳介の発赤・腫脹・疼痛が最も多い徴候であるが,耳垂には炎症が及ばないことが特徴である.

喉頭~気管症状(嗄声,咳嗽,呼吸困難),眼症状(眼球結膜充血),鼻症状,関節症状(特に傍胸骨関節),前庭蝸牛機能障害もよく認められる症状である.

血管炎(特に大動脈炎),心臓弁膜症,脳炎を認めることもある.

再発性多発軟骨炎の発症年齢(n=295)

再発性多発軟骨炎の初発症状(n=295)

再発性多発軟骨炎の臨床所見(n=1,276)

眼球発赤は上強膜炎,強膜炎,ぶどう膜炎,潰瘍性角膜炎のいずれかによって生じる.

大動脈病変は6.4%で生じる〔Joint Bone Spine. 2018 May;85(3):345-51. PMID:28528280〕.血管病変は大動脈炎の報告が多いが,中小血管が障害され冠動脈病

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