診療支援
診断

16 成人スチル病

成人スチル病の臨床所見

高熱,関節痛,皮疹にて発症する.

サーモンピンク疹は診断に非常に有用だが,発熱時に一過性にみられるだけのことも多いため見逃されやすい.

咽頭痛,リンパ節腫脹,脾腫,肝障害があり伝染性単核症と紛らわしいこともあるが,関節炎や漿膜炎を呈したり,好中球優位に白血球増多することが異なる.

関節炎に咽頭痛を伴えばリウマチ熱・連鎖球菌感染症後反応性関節炎(☞G-7),成人スチル病を考えるべきである.

日本における有病率は1.1-3.9/10万人である〔J Epidemiol. 1997 Dec;7(4):221-5. PMID:9465547, Mod Rheumatol. 2015 May;25(3):393-400. PMID:25382730〕.

若年女性に多いが,2010-2012年に集計された日本人513例の分析では平均53.1±19.6歳,女性が64.1%,6

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?