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23 サルコイドーシス

サルコイドーシス

サルコイドーシスは原因不明の多臓器疾患であり,その病理像は非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を特徴とする.

肺病変(咳や呼吸困難),眼病変(視覚障害),皮膚病変で発症することが多いが,健診異常で見つかることもある.

日本での罹患率は1.0/10万人であり,女性が65%を占める.男性は20-30歳台にピークがあるが,女性では50-60歳台の罹患率のほうが高い〔Eur Respir J. 2008 Feb;31(2):372-9. PMID:17959635〕.


日本におけるサルコイドーシスの症状(n=1,001)

亜急性にぶどう膜炎,両側耳下腺腫脹,顔面神経麻痺を主徴とする場合はHeerfordt症候群とよぶ.

急性に関節炎,結節性紅斑を伴って両側肺門部リンパ節腫脹がある場合はLöfgren症候群とよぶ.


サルコイドーシスの罹患臓器(日本人,n=1,027)

神経障害は頭蓋内(

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