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IgG4関連疾患

免疫異常や血清IgG4高値に加え,リンパ球とIgG4陽性形質細胞の著しい浸潤と線維化により,全身諸臓器の腫大や結節・肥厚性病変などを認める原因不明の疾患のことを指す.

血中IgG4≧135mg/dLは診断に有用だが,多中心性キャッスルマン病やANCA関連血管炎では著明に高値となることがある.

発熱,CRP高値,貧血以外の血球減少,脾腫は伴わない.

日本での有病率は人口10万人あたり0.28~1.08人である〔Mod Rheumatol. 2012 Feb;22(1):1-14. PMID:21881964〕.

平均年齢は63.8[29-91]歳で男性が61.4%を占める〔Arthritis Res Ther. 2017 Dec 1;19(1):262. PMID:29191210〕.


罹患臓器

罹患臓器としては膵臓,胆管,涙腺・唾液腺,中枢神経系,甲状腺,肺,肝臓,消

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