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診断

3 小球性貧血・鉄欠乏性貧血

小球性貧血の原因

鉄欠乏性貧血が最も多く,慢性疾患に伴う貧血,サラセミアが続く.


鉄欠乏性貧血の病歴・身体所見

氷を好んで食する異食症,レストレスレッグス症候群,舌乳頭萎縮,口角炎は,鉄欠乏性貧血にしばしば合併する.

嚥下障害があればPlummer-Vinson症候群や食道癌を考える.

青色強膜は鉄欠乏性貧血の診断に有用である.

匙状爪があれば鉄欠乏性貧血を疑うが,診断特性についてはよくわかっていない.

鉄欠乏性貧血の診断

青色強膜はコラーゲン合成障害による眼球強膜の透光性亢進により生じる.

偽性偽性副甲状腺機能低下症,Marfan症候群,ホモシスチン尿症,骨形成不全症,エーラス・ダンロス症候群でもみられうる.


写真:青色強膜(Blue sclerae)

http://www.njmonline.nl/article_ft.php?a=1719&d=1143&i=195

Neth J Me

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