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3 薬疹

薬疹

血液製剤やワクチン,抗菌薬,造影剤の投与後まもなく蕁麻疹を認める場合はⅠ型アレルギーを疑う.

Ⅳ型アレルギーによる薬疹は,抗菌薬,抗てんかん薬,解熱鎮痛薬を開始後2-3週間以内に生じやすい.

NSAIDsやキノロン系抗菌薬などを服用して数時間で毎回同じ部位に皮疹が出現する場合は,固定薬疹を疑う.

薬剤性光線過敏症は,サイアザイド系利尿剤などの投薬開始から数か月して発症することが多い.ケトプロフェン外用薬によるものの場合は,使用中止後数週間は薬剤が皮膚に残存しうるため,使用中止後も日光曝露を避ける必要がある.

DPP-4阻害薬投与中に類天疱瘡が生じれば薬剤性類天疱瘡を疑う.投薬開始から月~年単位を経て発症することが多い.近年は免疫チェックポイント阻害薬による報告も増えている.

“薬剤アレルギー”歴がある場合は,被疑薬剤名,認められた症候,発症タイミング,リチャレンジ歴を確認し,真の

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