診療支援
診断

1 頸椎症

頸椎症性神経根症

頸椎症による神経障害には脊髄症と神経根症がある.

神経根症は単神経障害や肩疾患と鑑別を要し,Spurling試験が診断に有用である.

デルマトーム

典型的にはC5/6病変ではC6神経根障害,C6/7病変ではC7神経根障害,C7/8病変ではC8神経根障害が生じる.


頸椎症性神経根症による肩・背部痛

肩はC5,C6,肩甲骨内側はC7,C8,肩甲骨外側はC8の障害で関連痛を生じうる.

前胸部に関連痛を生じた場合は狭心症と紛らわしいことがありcervical anginaとよばれる〔Neurohospitalist. 2015 Jan;5(1):22-7. PMID:25553225〕.


頸椎症性神経根症の診断

上腕squeeze試験:頸部~肩痛を訴える患者に対して,上腕の中央1/3の把握痛が他の部位よりも強ければ陽性.頸椎症性神経根症に特異的な所見ではないが,肩関節疾患

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