診療支援
診断

8 感染性脊椎炎・椎間板炎

感染性脊椎炎の臨床所見

急性腰痛症で発熱や安静時痛がある場合には感染性脊椎炎の可能性が高くなる.

神経根症状や脊髄症を認めることも多い.

化膿性脊椎炎と比較して結核性脊椎炎では発熱の頻度は低いが,進行すれば脊椎の変形を認めやすい.

結核性脊椎炎は胸椎に多く,化膿性脊椎炎は腰椎に多い.

感染性脊椎炎の原因別症候

感染性脊椎炎の原因別罹患部位


感染性脊椎炎のリスク因子

化膿性脊椎炎では皮膚からの直達感染,菌血症(感染性心内膜炎など),尿路感染症の3つの感染経路を考える.

感染性脊椎炎の原因別リスク要因

日本では稀であるが,ブルセラ症は家畜との接触や加熱殺菌が不十分な乳・乳製品の喫食があれば疑う.発育が遅く培養にあたっては検査室にブルセラ症疑いであることを伝える必要がある.ブルセラ凝集反応は補助診断に用いられる.感染症法で全数報告対象(4類感染症)に指定されている.

化膿性脊椎炎の感染経路(

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?