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5 アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

鼻症状がある人に喘息・蕁麻疹・アレルギー性鼻炎の既往や家族歴があれば,アレルギー性鼻炎の可能性は高くなる.

ウイルス性の急性上気道炎よりも,罹患期間は長く,眼の痒みやくしゃみを伴いやすく,咽頭痛や咳は軽微である.

花粉・植物・動物への曝露と症状との関連が重要である.

血清特異的IgE検査や皮内テストは原因抗原の同定に有用であり,原因抗原の同定が生活環境の改善や治療方針の決定に寄与する場合に施行する.

日本におけるアレルギー性鼻炎の有病率(2019年)

アレルギー性鼻炎の有病率は49.2%,花粉症は42.5%,スギ花粉症が38.8%,スギ以外の花粉症が25.1%,通年性アレルギー性鼻炎が24.5%である.特に花粉症の有病率は高くなってきている.

花粉飛散のピーク期はスギが2-4月,ヒノキが3-4月,ハンノキが3-4月,シラカバが4-5月,イネ科が5-6月,ブタクサやヨモギ

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